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天安門事件の亡命者

2009.06.20.12:30

 もう、ホントにがっかりするようなニュースですね 504

 URL 天安門事件追悼集会の映像放送=広州TV5人停職-人権団体 (2009/06/18 時事ドットコム)

 

 【北京18日時事】中国人権民主化運動情報センター(本部香港)は18日、中国広東省の広州テレビ局が香港で開かれた天安門事件20年追悼集会の映像を放送したとして、広州市共産党委員会宣伝部が編集者ら5人を停職処分にしたと伝えた。 テレビ局幹部も処分される可能性があるとしている。
 同センターによると、同テレビ局は5日、香港のテレビ局のニュース番組を中継放送する際、前日に香港で行われた追悼集会の映像をカットするのを怠り、10秒間映像が流れたという。

 改革開放政策のおかげで、昔と較べれば 「報道の自由」 の範囲も随分と広く認められるようになったと聞いていましたが、それでもこの程度なのですね。。。 ドンッ

 むしゃくしゃする腹いせに、きょうは日本人には少し耳の痛い辛口のお話を書いてみたいとおもいます 手裏剣
 
 「天安門事件も今月4日で20周年」 と前に書きましたが、事件後に中国を脱出した活動家の若者たちが一番たくさん亡命したのがフランスで、その次がアメリカなんですよ。 20年も経った今では亡命者の中にはこの記事 URL 「天安門のジャンヌダルク」、記念行事に姿現す 今は経営者に (2009.6.5 MSN産経ニュース) の元女子学生指導者、柴玲 (さいれい) さん(43) のように、アメリカで実業家として成功した人もあらわれています。

 そして、日本大好きの私にとって、とっても残念なのは、天安門事件で日本に亡命してきた活動家はたぶんいないということ

 日本人の多くは 「どうして?」 とおもうかもしれませんが、亡命者にとって日本国は決して信頼も尊敬も出来る国ではない、というのは歴史的な事実なんですよ パンチ! 

 こんなことを二十歳の私がいくら言っても、まともに聞いてくださる方は少ないとおもいますので、知識経験の豊富な二人の華人の言葉を引用してみますね。

 一人目は、私の尊敬する作家、陳舜臣先生が友人の故・司馬遼太郎先生との対談のなかで述べられている言葉です。

出典 : 「司馬遼太郎対談集 日本人を考える」 (文春文庫)  陳舜臣 「日本人は"臨戦体制"民族」

<177ページ >
  :  日本に入ってきた中国のモラルのうち、仁はまだいいとして、侠(きょう)という精神はまったく犠牲にされてしまっているんじゃないでしょうか。 

<179ページ>
  :  秩序維持といえば、今でもそうですね。 やつぱり国益が優先して、例えば亡命を認めないですね。 窮鳥懐 (ふところ) に入れば、という心がないんですよ。 国外追放処分を受けて本国に送還されれば明らかに死刑になると判っている人間でも、日本の法務省は送還してしまいます。 
 むかしからそうで、孫文も国外退去を命じられたことがある。 戦前、ベトナムから亡命していたクォンデという王族を、フランス政府からの要請によって、日本政府はあっさりと追放している。 終戦直後、汪政権の要人たちが日本に飛行機で逃げてきたが、彼らはこれまでの盟邦であった日本の侠をアテにしたのじゃないですか。 主席の陳公博は一高を出たが大学はアメリカなので、あまり日本を知らなかった。 よく日本を知っていた周仏海などは日本へ亡命してもむだだとみとおしていたのですね。 はたして、日本では行きがかり上、しばらくはかくまうが、あくまで面倒をみるつもりはなかった。
 最近も台湾独立運動家を強制送還して問題になった。 送還前に収容所で自殺した人もいます。 それゃ、自分の国で、よその国の反政府運動などをやられると、たいそう迷惑しますよ。 そんなややこしい連中は追放してしまえば、一ばん面倒がない。 国益からいえば、追放が最上の策である。 そして強制送還となる。 法律的にそうすることになっている。 とやかくいわれることじゃないでしょう。 しかし、これは、国家的に侠の精神に欠けているという、一つの表れじゃなかろうか。 

 司馬 :  ああ、侠の精神の欠落か。そういえばそうだなあ。

  :  日本の国益に反するから、この男がおったら困る。 それから先は知らん、という考えはまた基本論にもどるけど、これは戦時体制ですよ。 こういう奴がいたら困る、損か得かということが、すべてのものの判断基準になってしまう。  


 次は美食家としても有名な実業家で、直木賞作家でもある邱永漢(きゅうえいかん)先生の言葉です。

出典 : 「騙してもまだまだ騙せる日本人」 (知恵の森文庫)

<63ページ>
 ヨーロッパでも、アメリカでも、中国からの留学生に対しては面倒見がいいし、奨学金もくれるが、革新的な思想を持った若者たちが時の政府から危険分子として追い回されたりすると、親身になってかばってくれる。  日本だけはいつもそのときの政府のいいなりになるので、日本に留学すると差別を受けた上に、うっかりすると本国に送還されたりする。 当然いい印象を持たないで帰るのが日本留学生だか、フランス帰りやアメリカ帰りはのちに本国で出世して政府の指導者になると、昔を思い出してしぜんに良い関係ができる。  しかし、歴史はくりかえすから、次にフランスやアメリカに留学した学生たちはまたしても、時の政府に批判的な行動をとる。 すると時の政府と友好的な関係にあるから、留学生たちを送還したり、追放処分にするかというと、フランス政府やアメリカ政府では同じように中国政府の追及を受ける学生たちをかくまう

<65ージ>
 だから、亡命経験のある私は、将来、亡命の可能性のある後輩たちに 「間違っても日本大使館にだけは逃げ込んではいけない。 逃げ込むならフランスか、アメリカの大使館かのどちらかだ」」 と常々アドバイスをしている。
 そういった意味では、日本政府の国際信用力は低いが、日本大使館に逃げ込んだら、本国に送還される可能性が強いぞという噂が立つことは、日本の外務省にとって悪いことではない。 革命の志士の間にそういう噂が立てば、イザという時、日本大使館に駆け込む人がいなくなるから、日本は外交上のトラブルにまき込まれないですむ。 その代わり、おどかせばいくらでも譲歩する国と見られるから、外交交渉の席上でまともな主張をしてもとおらなくなる。 フランスやアメリカとの外交交渉ではちゃんと常識的な対応をする中国が、日本を相手にする場合に限って居丈高になるのは、相手のご機嫌をうかがうようなところが見え見えになっている日本の態度から来るものであろう



 「 自由、平等、博愛」 を掲げるフランスと 「 自由と民主主義」 を掲げるアメリカ、それに対して、「「 和をもって貴(たっと)しとなす。 忤(さから)う無きを宗(むね)となす」 日本の違いがこんな形で浮かび上がってくるのですね 目

 日本人にも愛読者の多い 「論語」 のなかには、「君子和而不同、小人同而不和」 (君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず) という言葉があるのですけど、聖徳太子も十七条の憲法のなかにこの文言も入れてればよかったのにぃぃぃ


[過去の関連記事]
 URL 2008.04.03 Thursday 登山家・野口健さんの「侠」

 URL 2009.06.14<テスト中> サムネイル画像 「天安門」

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